NEM のいくつかの機能をご紹介します
どうもこんにちは。なみ(@namicoin)です。
今日 ATH を記録した NEM のいくつかの機能についてご紹介したいと思います。
NEM をまだよく知らない方は以下の記事をご覧ください。
アポスティーユ
アポスティーユ (Apostille) は公証に使える NEM の機能です。公証とは契約書や損益計算書などの私文書がねつ造されていないということの公的機関による証明です。ふつう公証には
- 書面
- 署名
- 日時
が必要になります。NEM はブロックチェーンを利用することでこの公証を可能にしました。NEM のブロックチェーン上に文書をアップすると、ブロックチェーンのシステムにより自動的に日時が記録されます。そしてアップされた文書は秘密鍵によって署名されます。こうして NEM にアップするだけで文書が公証としての体裁をなすことができます。
ネームスペースとモザイク
モザイクとは NEM の独自トークン発行機能です。独自トークンの発行はほかの仮想通貨でもできることがありますが、NEM はネームスペースによってほかと差別化できています。
ネームスペース
ネームスペースはインターネットでいうところのドメインです。NEM に関わらず、仮想通貨のアドレスって覚えるのはかなりしんどいですよね。たとえばわたしのiPhone版ウォレットの NEM アドレスは
- NDGIZ3-YJEKTD-GAGZHX-D3ETK7-VYWFBT-EPKC3M-E7XI
です 。これ打ち込みながら改めて思いました。覚えるのはむり!コピペすればいいだけだけど、もっと楽な方法はないの? あります。それがネームスペースです。
この長ったらしいアドレスをよりシンプルな形にしたものがネームスペースになります。ただし、ネームスペースにはいくつかの使えないものがあります。
- nem、usr、account、org、com、biz、net、edu、mil、gov、info
- 他の人がもう使っているもの
- 記号からはじまるもの
また、ネームスペースにはレンタル料金がかかります。上述したように、ネームスペースはインターネットでいうところのドメインです。たとえばこのブログのトップページのドメインは
- www.namicoin.hatenadiary.jp
です。後ろの jp をトップレベル。後ろから順に hatenadiary、namicoin、www をそれぞれ第二レベル、第三レベル、第四レベルといいます。ネームスペースの場合もこのようにアドレスをレベルで分けて、レベルごとにネームスペースをレンタルできます。トップレベルのネームスペースのレンタル料は1年あたり 100 XEM、第二・第三レベルなどのサブネームスペースのレンタル料は1年あたり 10 XEM です。
モザイク
モザイクは ネームスペースを取得した人が利用できる独自トークン発行機能、つまり、自分だけのオリジナルの仮想通貨を作ることができる機能です。たとえば
- namikobe:namicoin
とあれば、これはネームスペース namikobe のモザイク namicoin であることを意味します。わかりやすいですね。モザイクの発行にもネームスペースと同じように年間 10 XEM の料金がかかります。
マルチシグ
マルチシグ (multisig) は複数個の秘密鍵を必要とするトランザクションです。ふつう、ひとつのアドレスに秘密鍵はひとつだけです。だから秘密鍵の保管は厳重に、ハッキングにご注意を、とよく言われるわけですね。一方、マルチシグ化されたアドレスには秘密鍵が複数個あり、これを分けて管理することでひとつのアドレスがハッキングされても不正に出金されることはなくなります。複数人で一つのウォレットを管理することも可能です。
おわりに
いかがだったでしょうか。上記すべての機能が NEM の標準機能として Nano wallet に搭載されています。NEM はただの投機対象ではありません。NEM はブロックチェーン技術のメリットを活かした実社会のさまざまな場面に利用できるマルチな仮想通貨です。開発も容易な NEM は、これから社会がブロックチェーンの有用性を認めるにつれてどんどん注目されるはず。期待大です!